新型コロナに負けるな!

― 悪魔の策略に立ち向かう為に武具を身に着けよう ―

感染症は、微生物(細菌・ウイルス・真菌・寄生虫)によって引き起こされる疾患です。細菌には抗生物質、真菌(カビ)には抗真菌薬が有効です。ウイルスには抗ウイルス薬がウイルス毎に開発されていますが、インフルエンザ・ウイルス薬は増殖を抑える効果があるだけで、有効なものはまだ未開発です。

ワクチンは、ウイルスに疑似感染させて身体の免疫系から抗体を作らせることを目的としています。そこで免疫系について説明しましょう。


免疫系とは、細菌やウイルスと戦って、身体を病気から守る仕組みのことです。つまり、細菌やウイルスよりも身体の免疫系が強ければ発病せず、弱ければ発病するのです。

A 防御力

① マスクや消毒

戦いの際には敵を中に入れないことが基本です。マスクはオシャレではなく感染防止のためのものです。効果のある不織布のものを用いましょう。手指の入念なアルコール消毒や石鹸洗浄によってウイルスが体内に入らないように防御することが大事です。

② 皮膚、粘膜、唾液、涙、線毛

病原菌やウイルスが体内に入らないようにし、入ったものは排出しようとし、また粘膜ごと剥がれて排出します。皮膚粘膜の弱い人は注意して保護し、刺激物を摂らないようにし、ビタミンA摂取などで強化します。腸壁も粘膜です。

③ 安易に敵のいる所に行かない

感染の危険性のある場所に近づかない。多人数と飲食を共にしない。飲み食いの時が最も敵に攻撃されやすいのです。

B 戦闘力

① 白血球による免疫

白血球による免疫白血球は好中球・好酸球・好塩基球・リンパ球・単球の5種類の血液成分の総称です。
ウイルス感染症で減少するのは、消費が激しく補給と産生が間に合わないからと思われます。免疫不全の原因の一つに栄養不足が挙げられます。

② 免疫の仕組み

  • マクロファージが抗原を食べて消化し、断片をヘルパーT細胞に差し出す
  • 抗原の侵入を知ったヘルパーT細胞は、数種の情報伝達物質(サイトカイン)で命
  • 令を出す
  • キラーT細胞は、ウイルスに感染した細胞を始末する
  • ヘルパーT細胞の命令で活性化したB細胞は、分裂して形質細胞に分化し、抗体を
  • 生み出す
  • B細胞の一部は情報を記憶し、次回の攻撃には素早く抗体を作る
  • 抗体は抗原の働きを抑え(中和)、マクロファージに貪食されやすくし、補体を活性化して有害な細胞を破壊する

細菌やウイルスなど身体に害を与える異物(抗原)に対して、専用の武器(抗体)を用意して戦う仕組みです。この働きを担うのがT細胞とB細胞です。ヘルパーT細胞が抗原の情報を基にTh1細胞とTh2細胞に分化して、Th1細胞は細胞性免疫を活性化させて細菌やウイルスに対応し、Th2細胞は液性免疫を活性化させて抗体を作りだします。

③ ワクチンについて

  • 生ワクチン
    生きたウイルスや細菌の病原性(毒性)を、症状が出ないように極力抑えて、免疫が作れるぎりぎりまで弱めた製剤。(ロタウイルス感染症、結核、麻しん、風しん、おたふくかぜ、水痘)
  • 不活化ワクチン
    ウイルスや細菌の病原性(毒性)を完全になくして、免疫を作るのに必要な成分だけを製剤にしたもの。(B型肝炎・ヒブ感染症・小児の肺炎球菌感染症・百日せき・ポリオ・日本脳炎・インフルエンザ・A型肝炎・髄膜炎菌感染症、狂犬病 など)
  • トキソイド
    細菌の出す毒素の毒性をなくし、免疫を作る働きだけにしたもの。(ジフテリア、破傷風)
  • 新型コロナワクチン
    これまでのワクチンは、抗原となるタンパク質やウイルス粒子を接種したのですが、現在海外で開発されたものは、遺伝子操作によって作られたウイルスを接種してウイルス感染と類似した作用を引き起こして免疫を作り出すもので、大量生産が可能です。ファイザー社やモデルナ社のものはmRNAワクチンであり目的とする抗原を体内で人工的に作らせるものです。mRNAは不安定ですから超低温の管理が必要ですが、ヒトの遺伝子には入り込みづらいと言われています。DNAワクチンも開発されていますが、DNAそのものなので、ヒトの遺伝子に影響を及ぼす恐れがあります。

アストラゼネカ社はウイルスベクターワクチンであり、動物のアデノウイルスにコロナウイルスの遺伝子を組み込み、自然感染と同じようにするというものですが、アデノウイルスへの免疫が出来てしまうので1度しか用いられません。組み換えタンパクワクチンは抗原となるタンパク質を遺伝子組み換え技術によって作り出し、動物の細胞などを介して製造します。ノババックス社、サノフィ社、塩野義製薬、などが別々に開発しています。従来型の不活化ワクチンを開発しているのは、東大医科研と感染研などが協力しているKMバイオロジカルです。

C 補給力

武器弾薬や食料の補給がなければ、戦いを続けることができません。治療や修理も続けなければなりません。休息も必要であり、回復には時間もかかります。

① 栄養素

栄養素は板で出来た桶のようなものです。どれか一枚の板が低いと、その基準までしか水は入りません。一つの栄養素が足りないだけで、免疫系を構成する上記の仕組みは機能できなくなります。そういう面で、免疫不全の大きな原因の一つは栄養不足なのです。基本的には、タンパク質、亜鉛、ビタミンA、B群、C、鉄、グルタミンなどが大事です。

② 消化力、吸収力

胃や腸はストレスの影響を受け易くデリケートです。腸は身体の免疫系の6割を占め、抗体の多くは腸管で作られています。ところが腸内環境が悪く、便秘気味の人は、十分な免疫力を維持できません。加齢により、消化酵素が減少したり、タンパク質の再生率が減少したりするので、栄養補給も良質なものを少量頻回に摂るなどの工夫をして十分な摂取が必要です。

③ 休息、睡眠、体温保持

休息や睡眠も免疫力には大事な要素であり、身体を温めることは免疫力を高めます。休息の少ない人、身体に気を付けない人のストレス対処には多くの栄養素が消費されます。


現代医学は対症療法が中心ですが、これは人間を唯物論的に細胞の集合だと捉えているからです。
マリヤ・クリニックが提唱する分子整合栄養医学では、症状や病気をもたらす原因を捉えて身体のホメオスタシスの働きによって治療を行う治療です。
免疫力の強化に薬剤を用いるか、免疫力を養うための栄養素を補給するかに違いが出ます。



コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です