我が国の公害・ワクチン被害対応の歴史を振り返って

- マリヤ・クリニック・ニュース 2021.8(No.316)より -

東京オリンピックが始まりました。私は第一回の時の日本中の興奮を覚えていますが、今回はなにか乗り切れないものを感じます。選手は外国人を含めて応援したいのですが、全てが商業行為、政治の思惑などと疑われてしまいます。経費も7千億円が1兆6千億円となり、さらに増え続け、3兆円とも噂されています。この膨大なお金が本当に運営の為だけに使われているのでしょうか。

新型コロナ対策費も2021年度5兆円で終わるとも思えません。歴史は、巨額の資金が動いた時に巨額の裏金が流れたことを教えています。感染防止の営業自粛や酒類提供自粛に関する国の強圧的指導も、ワクチン接種の副反応、健康被害についての情報操作も、ワクチン接種強制も、80年前の戦時統制に似ています。医師会も行政も、ワクチンについて製薬会社の情報に基づいて対応しており、安全性や国民に対する配慮が感じられません。愛国心は、人間にとって大事な拠りどころですが、国政や財政が一部の権力者に牛耳られているようで、虚しさを感じます。それが、オリンピックに対する冷えた思いになっているようです。

当院では、精神疾患とされた症状は、機能性低血糖症が原因の一つであることを解明し、今は認知されています。東日本大震災の際は、ヨウ化カリウムを大量に集めて福島の子供たちに贈呈しようとしたら、政府関係の医師がその摂取を害であると禁じました。その後、甲状腺がんの患者が多発し、その摂取の有効性が確認され、情けないほど悔しかったものです。

公害についても、被害者が数多くいるのに政府はその因果関係を否定し、認めるまでに水俣病で9年、イタイイタイ病で約20年、カネミ油症で34年、四日市ぜんそくで12年、足尾カドミウム鉱毒で84年です。予防接種ワクチン禍集団訴訟については、1972年の提訴から12年かかって過失は認められないが因果はあるということで損失補償責任を認めたのです。子宮頚がんワクチンについては、多くの女性が重度の副反応で苦しみ続けているのに、国は、因果関係は不明としています。NHKの大河ドラマは時の姿や待望を現わしているものが人気を呼びます。「青天を衝け」は、そのような私たちの願いを描いています。国を愛し、正義感が強く、商才を人々の為に用いる主人公の姿は、現代日本に見られなくなってきました。大谷翔平の人気は、嫌なことの多い現代では、青天を衝くようなスカッとする人柄と実力によるものです。

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