自然との交流は心身に絶大な健康的な効果をもたらす

-マリヤ・クリニックニュース 2022.8(No.328)より -

森林の空気が自律神経や脳の認知機能に与える影響・自然とふれあうことが私たちの身体にどのような健康的な影響を与えるかについて、詳しくはこちらからご確認下さい。


子供たちは夏休みに入り、大人も夏季休暇を取りやすい季節となりました。ところが、子供たちが自然や屋外で遊ぶ姿を見かけなくなりました。子供たちは、ディズニーランドなどの娯楽施設には行きますが、普段は屋内でゲームをしたり、ユーチューブを見たりしています。

レイチェル・カーソンが1962年に『沈黙の春』を執筆して、薬害によって昆虫や動物がいなくなった自然の姿を警告しましたが、そのような『沈黙の公園』を感じて恐怖感を覚えています。子供たちが外でスポーツや遊びをしなくなったら、体力だけでなく知能や情緒その他の人間としての健全な成長や交流が阻害されます。子供だけでなく、大人も屋外に出て活動をすることが少なくなりました。コロナの影響が強いでしょうが、年月を経てコロナの直接的感染の影響よりも、これらの社会的健康的影響が確認されてくるでしょう。そういう面で、今月は確認されている野外や自然との交流の効果をまとめてみました。

医学の発達は驚くほどで、特異的な病気についても検査で分かるようになってきました。他方、根本的な原因は様々で治療が難しくなっています。医学が進んでも医師の能力には限界があり、外科的な処置では科学の進展によって補うことができるようになっても、患者の状態について詳細に判断して総合的に治療することは難しいものです。

ネガティブ(否定的)な指示や考え方が支配的になっている懸念があります。「外に出ない。」「人と会わない。」「無理をしない。」「家庭で仕事や勉強をする。」・・・。大きなストレスとなり、また健康を損ないます。人間は頭脳が優秀なので理解し同意しますが、身体は人間本来の生き方をしないとストレスとなり、恐怖や強制の中で育つと、物事に関心を持たず希望を抱かないようになってしまいます。現代社会は、弱者にそのような無理を強いるように思われます。身体にはある程度負荷を与えないとなまってしまいます。むろん、適切な管理が必要ですが、若い時は、負荷によって身体が強くなり、その後は体力と体調が維持され、老いてからは負荷によって衰弱から守られます。私たち夫婦は、暑い日でもゴルフや野外活動をします。汗まみれになり、疲れますが、これを怠ると次第に身体が弱くなってくるのを感じます。コロナ騒ぎで患者さんも殺到していますが、院長は弱ってはいられないと、朝から散歩をしています。8人目の孫が生まれました。ジイジとバアバは元気に孫たちの成長を見守りたいのです。

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