- マリヤ・クリニック・ニュース 2021.11(No.319)より -
「天高く馬肥ゆる秋」、澄み渡った空の下で実った作物や果実を食べると私たちも肥えてきますね。新米をいただいたので、卵掛けや焼き海苔で食べるととても美味しく、普段は椀に7分位なのに軽くお代わりをしてしまう程でした。消化が良いのでお腹も空いてきます。ところが身体がふわっとしてきて後頭部が痛くなることがあり、またお腹周りも増えてきました。これはいけないと、いつものように玄米食に戻りました。健康に生きるということは甘いものではないと反省した次第です。
カナダで医師をしている長女が、新型コロナウイルスワクチン3回目の接種(交差接種)のカナダの現状について日本のテレビの取材を受けて放映されていました。母親は、テレビに出ると動揺するので最近は殆ど断っていますが、受け答えのしっかりとした娘です。後日、長女は、カナダでは人々が全くマスクを付けないで交流していると驚いていましたが、日本人の注意深さが感染の落ち着きの原因でしょうね。
ところが、感染が落ち着くや否や直ぐに駅前の酒場で派手に夜中まで飲んでいる若者たちがおりましたが、若さの情熱を抑えていた憂さ晴らしでしょうか。いつの時代にもそういうことがあり、却って日本人の自制力と社会的自粛力、協調性にはノーベル賞受賞者も感嘆する程です。その中で、落ち着いたレストラン、ホテル、旅館が閉鎖していくのを見て、時代の変遷を覚えます。丁寧な接待も貴重ですが、経営学的に見ると日本企業の対応力のなさ、IT利用の拙さは、残念ながら、もはや回復力を失っているようにも思えます。
イギリスの旅行が好きですが、古い物を大事にしてゆっくりと過ごす地方の人々と、活気があり派手なロンドンの対比が面白く、料理もしっかりとしているので楽しんできました。自然なイングリッシュガーデンも多く味わってきました。もはや個人の海外旅行は歳も取ったので行けなくなるかと寂しさも覚えます。これからは思い出しながら庭づくりをしようと妻と話しています。地震や火山噴火、そして豪雨や洪水など、警戒用心しなければならないことも多くあります。これまで災害下でも医療を続ける努力と備えをしてきました。疫病や疾患も過去とは違った形で現れてくるように思います。患者の皆さんの要望と必要に応えなければならないと心掛けて健康に注意して毎日を暮らしています。皆さんとの出会いが喜びです。